昔のSNSは駅前の掲示板だった

今の若い人が「掲示板」と聞いて思い浮かぶのはネット上での掲示板のはずです。
なにかのトピックに自らの意見や知っていることや考えていることを投稿して、それに対して誰かが返信をしたり違う意見を書いたりするものです。
このツールによって顔を知らない人とでも交流を行うことができます。

このようなコミュニケーションツールは昔はありませんでした。
いわゆるSNSと言われるコミュニケーションツールはIT技術の進化により誕生したものです。
IT技術は世の中を便利にしましたが、もっと具体的なメリットを挙げますと、それはほかの人との交流をたやすくしたことです。

そこで、IT技術が誕生する前の世の中はいったいどのようにしてほかの人とつながっていたのかという疑問が湧きます。
「つながる」と言いますとかしこまった感じがしますが、つまり交流の方法または手段です。
若い人というのは今だけに存在しているのではありません。
もちろん昔も若い人はいたのですが、その昔の若い人も知らない誰かと「交流をしたい」と思っていたはずです。

実は昔の若者が利用していたのは駅前の掲示板です。
しかし、掲示板と言いますとどうしても今の時代のネット上での掲示板が思い浮かびそうですが、昔の駅前の掲示板はもっとアナログです。
アナログと言いましても今一つわからないかもしれません。
具体的に言いますと、黒板です。
そうなのです。
学校の教室にある黒板です。
黒板が掲示板として使われていたのです。

場所によっては掲示板ではなく伝言板と言っていたところもあるかもしれませんが、目的は同じです。
駅を利用する人が自分以外の人との交流をすることが目的です。
「交流」という言葉を使いますと相手の範囲が広いイメージがありますが、もっと個人的な連絡に使っている人もいました。

例えば、駅で友だちと待ち合わせをしていたときになにかの理由でその場所を離れなければいけなくなったときに駅の掲示板が役に立ちます。
ですから昔の駅の掲示板には「〇〇に先に行っています」などという文字が書いてありました。
今のように携帯電話などがない時代の便利な連絡ツールでした。

そのほかの使い方としては不特定多数の誰かに対して情報を発信したいときに利用している人もいますが、ある意味広告と言えないこともありません。
それはともかく不特定多数に連絡するツールとしても使われていました。
しかし、今はSNSなどのツールが一般的です。

ですが、IT技術の進化によりSNSという新しいコミュニケーションツールが誕生したように、将来新たなツールが誕生する可能性もあります。
例えば音声や画像をもっと使いやすくしたツールです。
IT技術は世の中を便利にするために進化し、それは即ち社会的弱者を助けることにもつながるはずです。